top of page
ご挨拶
小有余芳洒一杯
水邊亭子長莓苔
黄雞白菜尋常味
一到村頭便好来
という中国の詩があります。
小さな居酒屋で一杯の酒を飲む。
水辺の東屋からは苔や草木の庭が見える。
この店の、地鶏や白菜の料理からは
食材の味がしているだけなのだが、
この村に立ち寄ると不思議と
この店に足が向かう。
──といった意味のこの詩は、食事をする情景や空間。
そして、食材そのものの“滋味(じみ)”を大切にする
広東料理の素晴らしさを私に教えてくれた詩です。
私が培ってきた料理技術、精神は
まだまだ若輩ではございますが、
皆さまと共に、滋味深い世界を体現したく
「仁修樓」を始めさせていただく所存であります。
令和元年 秋
料理人 上岡 誠
bottom of page